記事3 動きのこと、自立活動のこと 


「どうして今 身体の動きなのか」(2012 年9 月23 日 富山心理リハビリテイション研究会 での講演
 権利条約やインクルーシブ教育などの考え方、自立活動、身体の動きを考えることの現代的な意義などについてお話ししました。
  
6年前ですが、アクティブラーニングがなぜ必要なのか、ある程度語っていたことに、筆者自身が驚いています。動作に注目することが、さまざまな広い視野を与えて貰えるという点を再認識しました。
 自立活動そのものをどう考え、権利条約やインクルーシブ教育との絡みをどう考えるか、ある程度は語っていました。今日、それらの問題プラスICF(国際生活機能分類)の視点を加えて、自立活動を再度深く考えてみたいと思っております。



自立活動 平成30年(2018年) 解説編のまとめ

 以下の内容から分かるように、自立活動の内容については、いくつかの項目で文言や説明の修正が行われましたが、新たに加わった項目は健康の保持の(4)のみで、微修正という印象が強いようです。
 しかし、今回の改定では、特別支援学級や通級による指導でも原則は自立活動の内容を教育し、個別の指導計画を作成することになったこと。更には、その作成手順が学習指導要領で明確に示されたことなど、運用面では大きな改革が行われました。
 平成21年の解説編よりも格段に改善していると個人的には思っています。
 詳しくは、特別支援学校学習指導要領の自立活動の解説編を精読する必要がありますが、その概略を大まかに捉えるために、二つの表にまとめてみました。


1. 自立活動の内容 
(クリックするとPDFファイルが表示されます)

2. 個別の指導計画作成の手順
 古川 勝也, 一木 薫 編著(2016)自立活動の理念と実践―実態把握から指導目標・内容の設定に至るプロセス,ジアース教育新社. と解説編の手順を比較して示しています。


案内  関東甲信心理リハビリテイション連絡協議会2020公開研究会